世界初の海上空港として70年代に建設された長崎空港。元々あった箕島という小島をベースに、拡張埋め立て工事を進めて完成した。

そういえば軍艦島でも埋め立て拡張方式は採用されているが、空港でこれを取り入れるのは、当時は中々斬新な発想だったに違いない。

空港へ向かう時、また空港から市街へ向かう時、真っ直ぐに延びる箕島大橋の上から臨む空と海が繋がる景色は爽快そのものだ。

この空港の立地がなせる技で、長崎を訪れる人や旅立つ人にとって印象に残るものだろう。

今回の旅行では、行きの移動は長崎空港から長崎市内までシャトルバスで1000円、帰りは佐世保から乗合タクシーで空港まで1700円。乗合タクシーは兎に角速いのだが、昨今の状況踏まえ本数が間引きされている状況だった。ジャンボタクシーというサービスで事前予約が必要だ。

長崎空港の外観は大きな鐘が印象的な一方で、中に入ると空港施設自体はスタンダードな造り。2Fが土産物とレストランフロアになっている。

実は「しょうぶ」という寿司屋に行きたかったのだが、コロナ禍の中では休業中だった。空港の寿司屋に行くのは、大分をはじめこだわりのある店が多く楽しみの一つなのだが、こういう状況では仕方ない。他のレストランも軒並みほぼ休業中。

帰路では出発まで時間があったので「しょうぶ」のすぐ傍にあるビジネスラウンジを利用することに。

対象のカード保有者であれば無料で利用でき、私が腰を下ろした窓側のソファエリアには座席単位に電源コンセントが備え付けてある。また、無料の足裏マッサージの機械が数台置かれているので、大きな窓から空と海を眺めながらやっ てみるのも悪くないだろう。