初台の住宅街の細い道を歩いて行くとポツンと現れる焼肉店。
大きく「梁山苑」と書かれた下には、市外局番無しで記載されている電話番号が。
年季の入った店構えと共に昭和感が滲む。
店内に入ると、手前にテーブル席、店の中心にはカウンター席、奥の方に座敷席があるのだが、どれも満席で人気の高さが伺える。
壁側には、果実がつけ込まれている焼酎の瓶が多数並んでおり、日本語で書かれたラベル、ハングル文字で書かれたラベルが同居。
まずはビールと一緒にナムル、チャンジャをいただいた後、センマイ刺、ハツ刺を注文。
センマイ刺は、刺身というよりも刺身サラダで、野菜とドレッシングと和えられテーブルに運ばれる。
鮮度、食感、味付け、どれも最高だ。
ハツ刺も鮮度、食感とも申し分無し、最後にもう一回注文してしまうほどだった。
サービスで丸ごとピーマンと玉ねぎを頂いた。
そして、いよいよ肉を焼く。
ネギタン、上ハラミのしょうゆ、みそ、そして上カルビ。
皿の大きさは横30cmはあると思うが、どれも一人前。
ネギタンはちょっと焼いた後に箸でタンを挟み込み、少しネギを蒸し焼きにした感じで口に放り込む。
圧倒のクオリティ。
ガス式の卓上ロースターからは煙が立ち上るが、吸引設備はないので、徐々に店内がうっすら白くなり始めるが、不思議と気にならない。
上ハラミのしょうゆ、みそ、そして上カルビは実際に食べてもらいたい。
全て写真は1人前、この値段でこのクオリティは、なかなか味わえないだろう。
最後の豆腐チゲ鍋も1人前だが4人でちょうど良い位。
辛さはそこそこで抑えめだが、豆板醤や味噌のコクが染みわたる。
飾り気なく最高の味を提供するだけ、そんなこだわりと長年やってきた自信が伝わってくる、また訪れたくなる店だった。
梁山苑
住所:東京都渋谷区本町4丁目36-4
住所:東京都渋谷区本町4丁目36-4