神泉の焼鳥屋「千羽」を間借りして、平日ランチ時間帯に営業するラーメン店、有昌。

以前は並木橋で営業していたが2013年に閉店、息子さんが2020年1月にこの場所で復活させたそうだ。

私は並木橋のお店に行ったことはないが野宮真貴氏のインスタでオープンを知り、生活圏から近いこともあって足を運んだ。

場所は神泉駅からすぐで、南口の坂を下り踏切近くに出たら、目の前にある小さな坂を登る途中にあり、赤い立て看板が目を引くのですぐにわかるだろう。

ムッシュかまやつら著名人からも贔屓にされた名店で、2月上旬に私が訪問した日も嘗ての常連さん達が店主と昔話を交わしていた。

signatureはしいたけソバ。透き通った鶏ガラ塩スープに細麺、トッピングされているのは甘辛く煮付けられたしいたけのスライスと白髪ねぎ、青梗菜だ。

このスープと優しい味で、胃がホカホカと温まってくる幸せを感じる。

特徴的なのはメニューの名前にもなっているしいたけで、五香粉や紹興酒的な中華独特の風味を濃厚に感じさせるもので、淡麗なスープと細麺に絡めて食べると、そのマッチングがユニークで、とても美味しい。

だんだん食べ進めるとしいたけの煮汁ばスープに溶け出し、味が変わっていくのも楽しめる。

もう一品、塩スープソバも美味しい。これはしいたけソバのしいたけにかわりに焼豚、メンマ、ワカメをトッピングした一品。

しいたけのような濃厚な味付けの素材がないので、スープの淡麗さを中心に楽しみたい場合はこちらを注文するのがよいだろう。

新型コロナで自粛せざるを得ない状況が続いたが解除宣言を受け営業を再開、冷やし中華も楽しめるようなので機会をみて再訪してみたい。