Koudede / Guitars from Agadez Vol. 6 – EP (SUBLIME FREQUENCIES 2012)

koudede戦後何度も繰り返されるTuareg Rebellion(トゥアレグの反乱)。

19世紀にはじまったアフリカでのヨーロッパ植民地主義のもと、北西アフリカの多くの土地はフランス領となり8つの行政区画に分割された。

第二次世界大戦後、所謂「アフリカの年」に代表されるようにアフリカ各地で脱植民地化、独立が進んだが、直線で分断された国境により憂き目にあったのが、サハラ砂漠のノマドだったトゥアレグ族だ。

彼らのエリアは、彼らの望まない形でMali、Niger、Burkina Faso、Algeriaなどの国々に分割されてしまった。

古い歴史を持つ誇り高い彼らは好戦的でもあり独立闘争を繰り返し、その能力の高さからLibyaのEl-Gadhafiが特殊部隊の傭兵として迎い入れた時期もあったが、El-Gadhafiの死後はLibyaで手にした武器を持ってMaliに戻り闘争を再開する。

2012年1月からの反乱はマリ北部紛争と呼ばれ、Al-Qaedaも巻き込み、国家非常事態宣言が発動されるなど深刻なものとなった。

その開始時期と重なる2012年1月、トゥアレグ族バンド KoudedeのライブパフォーマンスがSublime FrequenciesのHisham MayetによりBamakoのToumastでレコーディングされた。

それを収録したのがこのEPで、紛争の火が着火する瞬間をドキュメンタリーとして記録したような熱の込もった素晴らしいライブは、まるでBand of Gypsysが乗り移ったかのような、Jimi Hendrixの影響を強く感じさせる。

Jimi Hendrixは世界中に影響を及ぼしたが、最も強く及んた地域はもしからたらアフリカ北西部かもしれない。

多くのdesert bluesのギタリストは、まるで共通言語のように自らの演奏にJimiのDNAを色濃く反映し続けているから。

残念ながらKoudedeは2012年10月、Burkina FasoからNigerに戻る途中に事故に巻き込まれ他界したというが、この力強い演奏は後世に残るものだと個人的には感じている。

この他にも幾つかライブレコーディングを残しているが、それらも素晴らしい。

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