アルバカーキ通り沿いにひっそりと佇むハンバーガーショップ、ブルースカイ。
佐世保市は米国ニューメキシコ州アルバカーキ市と姉妹都市だそうで、佐世保川には友好の印として、その名を冠した橋が架けられた。
恐らくその橋に繋がる通りがアルバカーキ通りと名付けられているようだ。
ちなみに橋の向こう側には公園があり、通り抜けると米軍基地がある。
ブルースカイの創業は1953年で、佐世保で最初にできたハンバーガーショップではないだろうか(諸説あるようだが)。
日本で初めてハンバーガーが食べられたのは米軍基地のあった佐世保と言われているので、日本で一番の老舗ということにもなるのだろう。
今や佐世保バーガーという認定制度のようなものがあり知名度も全国区となったが、ブルースカイはそうしたブームには乗らず、佐世保バーガーの認定にも構わず、マイペースで営業を続けているようだ。開店は20時というのもユニーク。
持ち帰りの場合、事前連絡して作りおいてもらうこともできるようだが、私はアポなしで20時30分頃に訪問し、ママさんに直接持ち帰りの注文を伝えると快く対応してもらえた。
ネットで見るとママさんの対応の厳しさを伝える文章が少なからずあるが、そんな感じは全くしない。
カウンター脇にコンパクトな調理コーナーがあり、長い歴史の中で最適化されてきたであろうストックの配置や作業フローによって、手際良くバンズやパテが焼かれ、具材やソースが重ねられていく。
カウンターの上に広げられたラッピング用の半透明紙もバーガーのサイズにピッタリで、折り込む手際にも無駄がなく、見ていて気持ちの良い所作。
他に客がいなかったこともあり、あっという間にベーコンエッグチーズバーガーが2つ出来上がった。
一個630円、自分の感覚からするとかなりの大きさで、一つ食べれば満腹になるレベルだ。
オニオンやレタスのシャキシャキ感、トマトのフレッシュさ、パテやベーコンの旨味、外カリ中フワな卵とソースのコク、それらが一体となった絶妙なバランス感に感動する。
もう一個は翌日の朝食として食べたが、冷えた状態でもとても美味しくいただけた。長年愛されるのも納得の味だ。
住所:長崎県佐世保市栄町4-3