開館して10数年が経過した金沢21世紀美術館。
興味深い展覧会やイベントが随時行われているが、無料で楽しめる作品や施設が幾つかある。
その中でも好きなのは「タレルの部屋(’Turrell’ Room)」。
「Blue Planet Sky」と題されたガランとした大きなスペースの四辺をベンチが囲み、四角にくり抜かれた天井は空と繋がる。
その天井を眺め、空に色や空が放つ光を体感するというものだが、確実に移ろう空の色や光の様を感じられているのかいないのか、時間が流れているのかいないのか、よくわからない不思議な心地になってくる。
James Turrellの作品を初めて体感したのは直島の地中美術館のナイトプログラムだった。
この時Turrellの作品の面白さを知ったが、無料で体験できる金沢21世紀美術館は太っ腹だ。
アルゼンチンのアーティストLeandro ERLICHのSwimming Poolも、上から覗き込むだけなら無料。
ちなみに、最初の写真は2016年の冬に新たな屋外展示作品として設置された「まる」。
SANAAによるものだ。