今回の宿泊場所は銅座にあるファーストキャビン長崎。
ファーストキャビンのコンセプトは、旅館業法上は簡易宿泊所の区分でありながら、航空機のファーストクラスのような居心地の良さとサービスレベルの高さを提供するというものだ。
部屋のタイプは、一般的なカプセルホテルの高級版となるプレミアムエコノミークラスキャビンから、ベッドとテーブルが設置された普通の部屋のような高級グレードもあり、後者をファーストクラスキャビンと呼ぶ。
以前名古屋でプレミアムエコノミークラスキャビンを利用したことがあったので、今回はファーストクラスキャビンに宿泊したところ超小型のホテル部屋という感じで、カプセルホテルに宿泊している感覚は皆無。以前利用したプレミアムエコノミーはプレミアムと言ってもカプセルホテルそのものという感じで、それとは全くの別物だった。
目算だが、ファーストクラスの空間は恐らくプレミアムエコノミー4つ分を超えるキャパシティなので、普通に「部屋」と言って差し支えないだろう。
鍵をかけられない点、水回りが共用の点が普通のホテルと異なるが、連泊してると慣れてくる。
PCやスマホ等の通電・充電中だけテーブルに色々とモノがあるれるが、それ以外の時間はベッドの下に鍵のかけられる引き出しに収納できセキュリティ面で心配ないし、連泊者は一泊の人に比べシャワーや風呂を使える時間が長く、そういう時間帯を選ぶことで他人が気になることもなかった。
また、フロントでは耳栓を無料で配布しているので、就寝時に他人が気になる点も軽減はできる。
シャワー・大浴場のエリアには、全自動洗濯乾燥機が設置され120分500円、洗剤は手間のかからない自動投入されるタイプだ。
今回の旅は1週間弱だったが、ここでの洗濯を計算に入れられたので着替えはミニマム、A5サイズの小型ポーチに収まった。
案外良かったのがシャワーと風呂。シャワーは何十秒かすると自動で止まるタイプのものではなく水圧も高い。風呂は広々としていて清潔。ビジネスホテルの大浴場よりも良いかもしれない。
連泊の場合、チェックイン開始時間の17時までほぼ誰も来ない空白の時間帯となるため、その時間帯が狙い目だろう。
ファーストキャビンはそのビジネスモデルから大きな注目を浴び、インバウンド需要への対応から拡大を図った中でコロナ禍によって2020年4月に自己破産したが、フランチャイズ方式で運営されてきた施設は今も経営を継続している。
東京、大阪、京都、福岡、そしてこの長崎。
料金はダイナミックプライシングだと思われるが、私の宿泊料金は一泊2500円。連泊割引もあったのだろう、この値段は破格だ。
この料金でこのサービス、立地ならリピーターは多いだろう。少しだけ何か割り切れば、かなり満足度は高くなる。
住所:長崎県長崎市本石灰町5-1