2011年にシングル EP#1 でデビューしたフランス人、Jeanne Added。
これまでソロアルバムは2枚で寡作な印象だが、積極的にライブを重ねて支持を広げ、セカンドアルバムのRadiateはフランス版Grammy AwardsのLes Victoires de la musiqueで最優秀アルバムを、彼女自身は最優秀女性アーティストを獲得した。
見事、Vanessa Paradisらbig nameを押しのけての受賞だが、実は2011年にBruno Ruderらと製作したアルバムはLes Victoires du jazzに、ソロ第一作のBe SensationalはLes Victoires de la musique 2016のRevelation of the Yearにノミネートされた過去があり、他の様々なAwardにも名を連ねてきた経緯を考えれば、機が熟した結果とも言えるだろう。
ParisのConservatoire national supérieur de musique、LondonのRoyal Academy of Musicでjazzを学んだキャリアを持つ彼女だが、現在の音楽スタイルはindipendentなele popで、独特の美学と抑制が貫かれている。
その彼女はデビューシングル EP#1でPrinceのLittle Red Corvetteをカバーしている。
lo-fiなアレンジで、彼女の弾くベースラインが印象的な一曲だ。
彼女のinstagramにはMontreux Jazz FestivalのPrince、Paisley Parkのbadge、Sheila E.とのclose-up shot、Controversyのアルバムジャケットがプリントされた自らのtank top姿等、Prince関連の写真が多数アップロードされており、Princeが彼女のアイドルというか、大きな影響を与えてきた存在であることが随所に感じられる。
だから記念すべきデビュー作品でカバーを試みるに至ったのは自然なことだったのだろう。
ライブではSign ‘O’ the Times収録のForever in my lifeもカバーしているし、今後も何らかPrince childrenの一面が感じられる活動を楽しみにしたい。