世界最高のセレクトショップと名高いパリのColette。
1997年のスタートから20年を経た2017年末でクローズを迎える。
ここでしか為し得ない企画やセレクト、キュレーションで世界中のファッショニスタから常に注目を浴びた。
かつては商品一点一点の面白さや斬新さがColetteらしさを放っていたが、最近はColetteのブランド力をベースにしたコラボや、商品単位ではなくメゾンや企業単位でタイアップする動きにシフトし、Coletteらしさが薄まったとの声もある。
また時代の流れの中で、顧客をセグメントレベルから個レベルにスコープし直したプロセスやサービスを発想、実現していく力が求められつつある一方、顧客自身の情報リテラシや経済環境も大きく変化しており、従来型のビジネスモデルからのパラダイムシフトが必要なのかもしれない。
そういう中で発表されたColetteのクローズは、セレクトショップ業態に於ける何らかの潮目を象徴するようでもある。
この9月に期間限定で開催されていたShop in Shop「Jardin Sacai at Colette」は、年末にゴールを定めたことで吹っ切れたか、原点に帰って最高を目指そうという意気込みが伝わるものだった。
阿部千登勢の世界観が生み出すユニークさだけでなく、かつてのColetteが放っていた斬新さも感じられ見応え十分。
人で溢れ返る店内をかきわけ、Fragment Design、Sacai、Coletteのトリプルネームのパーカーを購入。
これが最後のColette訪問かと思うと、寂しさを感じないわけにはいかなかった。
Jardin Sacai at Colette
住所:213 rue Saint-Honoré 75001 Paris
住所:213 rue Saint-Honoré 75001 Paris