日曜営業の居酒屋が少ない銅座エリアで、平日同様に賑わいを見せる五人百姓。
まだ明るいうちに入店した頃は席に余裕があったが、暫くするとテーブルは満席、カウンターもほぼ埋まるような状態。人気の高さが伺える。
カウンターに通してもらい、長崎ならでは、この店ならではのオススメを伺いながらオーダーを決めていく。
女将さんには丁寧に質問に応じていただき、ひとりでも食べきれそうな量にあたりをつけてオーダー。
酒は長崎の地酒、萬勝の純米吟醸からスタート。
料理の一品目はすり身揚げ、フワフワで旨い。
長崎には海老のすり身を使ったハトシという料理があるが、すり身をパンで挟んで揚げてあり、少し重そうなのでパスしてシンプルなすり身揚げを選択。
ちなみにハトシはもともと中国語で「ハー」が海老、「トーシー」がトーストの中国語読みらしい。
トーストは英国発祥だから、19世紀前半のアヘン戦争等の流れの中で英国文化と中華料理がミックスし、近隣の日本、ベトナム、タイ、台湾などの近隣諸国に伝播したということなのだろう。
次の酒は、みずの光彩の特別純米に。非常に飲みやすい。
二品目は鶏白レバー刺し。
低音調理された柔らかいレバーを胡麻油の効いたタレにつけて食べる鉄板の一品。
肉料理の中では一番安く量もそこそこだろうと思ってオーダーしたが、このボリュームはどうだ。500円台で、相当良心的なプライシングだと思う。日本酒はその後、杵の川の純米を注文。
三品目はゴマサバ。
ゴマサバというと博多の印象があるが、漁場としては五島列島や壱岐対馬など長崎が有名だそう。その県内で食べるのだから、旨いに決まっている。
地元ということもあるのだろうが、これも量と値段のバランスがかなり良心的。
これだけ飲んで食べても合計5000円しなかったかな。その人気に納得の居酒屋だった。
住所:長崎県長崎市銅座町13-13