2018年6月のRamadan明けにリリースされたDirty blackseatのデビューEP。
2013年に結成されたEgyptのCairoを拠点とするバンドで2017年にデビューした。
フロントの二人、Noha AminとMoe Haniは夫婦で、もう一人のMarwan WahidはYoutubeのtutrialでドラムを覚えたという。
Garage、Psychobillyなどから影響を受けているようだが、EgyptのCairoにそんなミュージックシーンがあること自体まず新鮮だった。
当初は英語の歌詞を書いていたそうだが、このEPにはアラビア語の曲も収録されている。
1曲目はKrautrock的な、後期NEU!やLA DUSSELDORFのような多幸感のあるシンセが印象的なトラックで、残り4曲はギター中心の3ピーススタイルだ。合計5曲を収録。
PostpunkやGarageテイストのサウンドの輪郭はリバーブに覆われ、アラビア語のヴォーカルが自然に溶け込む塩梅はモダンな印象を与える。中々面白そうなバンドで、今後の活躍にも期待したい。