新上五島の食事処は少なく、且つ、殆どの店がランチ時間終了と共にクローズするため、昼食時間は注意してくださいとレンタカーの店員さんから聞いていたので、昼食時間に合わせて有川港エリアまで戻ることにした。
この近辺には幾つか店があるし、仮に逃してもスーパーマーケットがある。
折角五島列島を訪れたこともあり、讃岐、稲庭と共に日本三大うどんに名を連ねる五島手延うどんを食べることにした。
五島手延うどんは一説によれば日本最古のうどんだという。中国に遣いを送っていた古代に、大陸からいち早く取り入れたというのが説の根拠で、海水のミネラル成分を含んだ海塩、潮風、特産の椿油が美味しさの秘訣とのこと。
手間がかかり流通量も限りがあり、幻のうどんとも言われてきたが、時代も変わり今や全国に知られるご当地グルメとなった。
ここには五島手延うどんの製造で有名な「ますだ製麺」が経営するうどん屋、竹酔亭がある。
店内は昔ながらの食堂と行った雰囲気で、芸能人の色紙が多数飾られていた。
うどんの種類が沢山あって迷ったが、カレーライスの説明に「五島牛を使用」と書いてあったので、カレーうどんでも同じだろうと考え注文。
カレーうどんのスープはトロトロ過ぎずサラサラ過ぎず、スパイシー過ぎず口当たりがいい。
カレーには柔らかい牛肉スライスと小さいキューブ状のよく煮込まれた牛肉の2種類が入っている。
うどんはつるっとしつつコシのある感じで、讃岐の迫力や稲庭の繊細な雰囲気とも違って、この3つの中では一番普通な印象がするが、とても食べやすく、美味しくいただけた。