今や富ヶ谷を代表する店として有名なCristiano’s。
そのオーナーの佐藤氏がこの地に続々とレストランをオープンさせた2010年代、「おそうざいと煎餅もんじゃ さとう」あたりからアイデアに富んだユニークさが垣間見られるようになった。
このカツレツの店も、その系譜にあるといっていいだろう。
1年以上前にオープンしていたと思うが、店の前にあるメニューを見るとカツレツ系メニューの他はサイドメニューが数種類、お酒の種類も少なく、「カツレツが食べれる飲み屋」というより「カツレツ定食の店」という雰囲気だったので、日々この店の前を歩いているものの、なかなか足が向かない日々が続いてきた。
そんな中、新型コロナの緊急事態宣言を受け入店可能な店が大幅に減少。
厳しい状況にありながらも、この店は時間を短縮し営業している様子だったので、応援の気持ちも込めて入店してみることにした。
この店のカツレツは「濡れカツ」といい、揚げた後にスープに潜らせ、下味をつけながら油を落としてさっぱりさせるユニークなもの。
この上にセルフでソースをかけて食べるのだが、バターソースやウスターソースの定番系以外にも、 蜂蜜ミント、カレー系、辛い系、黒酢とナンプラーベースのもの、ヨーグルト系、マヨネーズ系、しょうゆ系など10種類近く用意されており、どれにするか迷ってしまう。レモンんを搾りつつコクのあるソースに様々なソースを合いがけしながら食べてみたが、個人的には蜂蜜ミントがお気に入り。
お酒を飲みながら食べたかったので、貴族カツレツと平民カツレツの両方を定食ではなく単品で注文して食べ比べたが、どちらも美味しい。次回からは平民だけでもいいかなと。
サイドメニューはアンチョビもやし、タルタルブロッコリ、フライドポテトを食べたが、揚物の設備が充実しているからかフライドポテトが非常に美味しい。アンチョビもやし、タルタルブロッコリはスパークリングワインと合わせたいと思ったが、ドリンクリストには無かったのは残念だった点。最後に、カウンタースタイルが佐藤氏の手がける他の店と違うためか、レストランではなく定食屋的なスタイルからか、他の店よりも店員さんとの距離感を少し感じたのだが気のせいか。新型コロナでなるべく話さないようにしていたのかもしれないが、平時にはどんなサービスなのかも気になった。
住所:東京都渋谷区富ヶ谷1-9-20 リンデン代々木公園1F