英国を源泉とする80’sニューウェーブやネオアコの濃厚な残り香が、ひんやり心地よい風に吹かれ21世紀のロシアに到着。
Joy Divisionような翳りのあるボーカル、Feltのようなギターの瑞々しさ、The Lotus Eatersのような甘酸っぱさ感が同居しているように感じる既視感と、その組み合わせの新鮮さ。
Motoramaはロシアのロストフ・ナ・ドヌで結成された5人組のバンド。
ロストフ・ナ・ドヌはモスクワから南下し、ウクライナと国境が近い南西ロシアに位置する。
ロシアの文豪、チューホフの生まれ故郷でもある。
「Alps」は2010年にバンドが自主制作した1stアルバムで、フランスのTalitres Recordsがボーナストラック3曲を追加して2013年に再リリースした。
これまで4枚のアルバムをリリースしており、最近はシンセ成分が高まってきているように思う。
そうした変化は、Joy DivisionからNew Orderへシフトした流れを想起させたりもする。
注目していきたいバンドです。