オリジナルリリースは1989年、Bali島などインドネシアのリゾート、東京のインドネシア料理店などで必ず流れている癒し系ガムランのマスターピース。
私もかつて、下北の民族音楽店で購入した記憶がある。
そのアルバムが、Towa Teiのレーベルから2000年にリリースされたコンピレーション「ar」の Disc2に丸ごと収録されている。
Towa Teiのガムラン熱の極みか、版権を買ったのだろうか。
Disc1にはSeñor CoconutやMouse On Marsなど錚錚たる顔ぶれが参加しているが、10数年聴き続けているはDisc2のほう。
先に紹介した「A Morning of Yakushima」や「A Night of UBUD」とミックスして聴くのもよいだろう。
Baliのガムランはゴングの音が立っていてリズムもやや速めだが、Suara Parahiangan Groupが奏でるJavaのガムランは穏やかな竹笛(スリン(Suling))が全体をリードし、ゆったり落ち着いた音像となって響く。
どの曲が良い悪いといった識別もなく、掛け流し温泉のように、只只、音を流し続けるだけ。
そういうリスニングスタイルが心地よい。