グリーンガンボスープ

IMG_7611オクラの原産はアフリカで、エジプトでは2000年前から栽培がされているという。

奴隷貿易によってガーナからアメリカ南部に渡り発展したクレオール料理と共に、言葉も少しずつ変化しオクラを意味する単語はgumboと発音するようになる。

また、gumbo soupはオクラだけでなく沢山の野菜や肉を入れて煮込むことから、gumboは様々な要素が混じりあった状態を指すようにもなり、食だけでなく広くミクスチャー文化を表現するような言葉にも転じていった。

沖縄で様々な具材を使った料理をチャンプルーといい、そこからチャンプルー文化という言葉が生まれたのと似ているではないか。

料理としては様々なものを煮込むのでレシピの自由度が高そうが、通常はオクラを入れる、小麦粉を炒めてブラウンソースを作る、香辛料で辛くするといったあたりが押さえるポイントのようだ。

私の場合オクラは好きだが、小麦粉の摂取はなるべく控えるようにしているし、家族が辛い食べ物が苦手なので、多少アレンジして作ってみることにした。

調べてみると、gumbo z’herbesという茶色ではなく緑色のガンボスープもあるらしい。茶色ではないので小麦粉やチリパウダーは使わないようだ。gumbo z’herbesはキリスト教の風習である四旬節の風物詩らしく、好きな緑色野菜やハーブを多めに使うらしい。

ちなみに今回の新型コロナでよく目にするようになった「quarantine」という英語はラテン語の「40」が語源だが、四旬節のラテン語の語源は「quadragesima」で「40番目」を意味し、復活祭を迎えるまでの日数を表している。その元は40時間の断食から来ており、古来からキリスト教社会で「40」という数字は特別な意味を持っているのだろう。

実際に作ってみると、かなり具沢山の栄養満点のスープ、というよりも汁と具材のバランスからすると煮物に近い印象だ。旨味が溶け合った満足度の高い一品に仕上がった。

Ingredients(2-3 Servings)

  • 水:600cc
  • オリーブオイル:大さじ2
  • 鶏せせり:200g
  • セロリ:1本
  • ピーマン:5個
  • 玉ねぎ:1個
  • ウインナー:5本
  • グリーンプチトマト:10個
  • オクラ:10本
  • レタス:2枚
  • インゲン豆(水煮):200g
  • ニンニク(チューブ):1cm
  • 酒:大さじ2
  • コリアンダーパウダー:小さじ2
  • クミンパウダー:小さじ2
  • カレーリーフパウダー:大さじ1
  • 茅乃舎野菜スープの素:1袋
  • イタリアンパセリ:適量
  • 胡椒:適量

 
Directions

  1. せせりは小間切れ、グリーントマトは蔕をとって二等分、ピーマンとレタスは1cm角切り、セロリは茎と派に分け茎は薄切り・葉は1cm角切り、玉ねぎは薄切り、ウインナーは輪切り、オクラは蔕を取って輪切りにする
  2. 鍋に油を馴らし、にんにくを加え香りが出てきたら、せせりを炒める
  3. 肉の表面に火が通ったら、ピーマン、セロリ茎、玉ねぎを加え炒める
  4. クミンパウダー、コリアンダーパウダーを加え、鍋に蓋をして10分煮る
  5. 鍋の中の野菜に火が通ったら水、インゲン豆、セロリの葉、グリーンプチトマト、ウインナー、野菜スープの素を加え10分煮る
  6. 更にオクラ、レタス、カレーリーフパウダーを加え10分煮る
  7. 器に盛り、イタリアンパセリを散らし、胡椒をひく
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