五木の子守歌で知られる熊本の五木村。
その五木村で800年の伝統を誇る「豆腐の味噌漬」。
平家の落人が人目を避けた貧しい生活の中、貴重なタンパク源となる保存食として編み出したと言われている。
現代に至っては、日本酒にあう最高の酒の肴だ。
もはや豆腐ではなくチーズのようなコクと食感。
この「豆腐の味噌漬」と大葉で日本酒にあうジェノベーゼを作り、キヌアと和えてサラダ仕立てにした。
4000年前からアンデス地域で栽培され、NASAが“While no single food can supply all the life sustaining nutrients, quinoa comes close as any other in the plant and animal kingdom.”(一食材がこの世に生きる全てに必要な全栄養素を提供することはできないが、キヌアは植物界、動物界において他のどれよりもそれに近い)と言及したスーパーフード、キヌア。
21世紀に入ってBeyonce、Miranda Kerrなどセレブ達が食生活に取り入れ、あちこちのスーパーで販売されるようになった。
通常の精白米と比べ少ない炭水化物(糖質)でダイエットによいとされる一方、精白米の2倍のタンパク質、5倍の良質な脂質、8倍の食物繊維、6倍のカリウム、10倍のカルシウム、7倍のマグネシウム、7倍のリン、8倍の鉄を含み栄養価が極めて高い。
大葉は中国原産で、日本でも古来から生薬、ハーブとして使われてきた。
活性酸素の生成を防ぐβ-カロチンをはじめ栄養豊富で、アレルギーや風邪の症状、生活習慣病予防など多くの効能を持つ。
ソースにすることで一度にたくさん摂取することができる。
なお「豆腐の味噌漬」だが、このレシピでは五木屋本舗の「スモーク豆腐チーズ」を使用した。
九州山地が育むミネラル分が高い名水として知られる川辺川の水と、こだわりの素材で作られている。
この他にも「山うにとうふ」をはじめ「豆腐の味噌漬」をベースにした商品がいろいろ。
酒の肴としても最高だ。
Ingredients(2 Servings)
- キヌア:50g
- 日本酒:大さじ1
- インゲン:5本
- 帆立貝柱(刺身用):100g
- 大葉:30枚
- 松の実:20g
- 豆腐味噌漬:40g
- にんにくチューブ:2cm
- エゴマ油:大さじ1
- 豆乳:大さじ3
- 塩:少々
Directions
- キヌアは米を研ぐ要領で3回研いで、水50cc、日本酒大さじ1と加え炊飯器で炊き上げる
- インゲンは軽く茹で、適当な大きさに切っておく
- 帆立貝柱(刺身用)も適当な大きさに切っておく
- 大葉は数枚を除いて適当な大きさに切り、松の実、にんにく、エゴマ油、豆乳の全量、豆腐味噌漬20gと一緒にミキサーに入れソースを作る
- 炊き上がったキヌア、切ったインゲンと帆立、適当な大きさに切った豆腐味噌漬の残り、大葉のソースをボールで和える
- 塩で味を整え、皿に盛る
- 大葉数枚をみじん切りにして皿にちらす