この7、8年ですっかり市民権を得た万能調味料、塩麹。
漬汁としても良し、普通の調味料としても良し、隠し味としても良し。
使い勝手が楽なのに味自体に深みが出て、発酵食品としての健康に良い機能も享受できる。
日本固有の調味料や食品の殆どは麹の子供達、と言っても過言ではない程、日本では歴史的に麹が活用されており、この塩麹も一説によれば江戸時代から親しまれているものらしい。
2011年の年明けに、六本木農園というレストランで、大分の糀屋本店のお上さんが店頭販売していたところに遭遇したことがある。
当時、東京のどこでも見かけない調味料だったので興味深々で買ったり、レストランで塩麹を使ったメニューをオーダーしたものだった。
あっという間にテレビや雑誌で取り上げられ始めて全国区となり、今では普通のスーパーでも買えるようになっている。
このレシピの話になるが、長芋のシャキシャキ感、輪切りにしたエリンギの噛み応えが楽しい一皿の味付けは塩麹のみだ。
あっさりの中にもコクがあり、特に輪切りにしたエリンギは、思った以上に塩麹の染み込みが良かった。
漬け込みすぎると塩気が強まるので、何度かトライして自分にジャストなタイミングや味付け、素材の切り方を見つけていくのも楽しいかもしれない。
Ingredients(2 Servings)
- エリンギ:2本
- 長芋(細めのもの):10cm程度
- 焼売:6個
- 塩麹:大さじ1
- 黒七味:適量
Directions
- 長芋の皮をむく
- 長芋、エリンギは0.5cm程度に輪切りにしてビニール袋に入れ、30分程度塩麹に漬けておく
- 焼売は輪切り(1個あたりを3つに)にする
- 30分経過したら、長芋とエリンギを袋から出し、塩麹を拭き取る
- フライパンにオリーブオイルを注いで、焼売を焦げ目がつく程度に焼き、取り出す
- エリンギも焦げ目がつく程度に焼き、取り出す
- 最後に長芋を軽く焼き、エリンギと焼売を改めて加え、和える
- 皿に盛って、お好みで黒七味をふる