冷や汁は布教のため移動する僧侶がメディアとなり全国に伝えられ、Wikipediaによれば鎌倉時代から食されていたという。
元来は農家のファストフードだったものが手間暇かけるレシピにカスタマイズされていったそうだが、その中で最も原型をとどめているのが宮崎の冷や汁と言われる。
暑い宮崎では発酵食品の代表格である味噌が夏バテに効果のあることが良く知られていたのかもしれないし、冷や汁のメイン具材の一つであるキュウリの生産が日本一など、冷や汁文化を継承する土壌が整っていたのかもしれない。
シンプルな具材構成で応用が利きそうだし、元々はファストフードだったということで、プロセスをシンプルにすると共に、具材や出来姿をアレンジした冷や汁風素麺を作ってみることにした。
写真の盛り付けは上品めだが、食べるときは豪快に全部かき混ぜて。
味付けがシンプルなので、キュウリや大葉は好みに応じて増量すると、飽きることなく食べやすくなると思う。
Ingredients(2 Servings)
- 素麺:2束
- 花キュウリ:4本
- 大葉:5枚
- 豆腐:150g
- 豆乳:250cc
- 茅乃舎だし(粉末):小さじ2
- 味噌:大さじ3
- 白だし:大さじ1
- 白胡麻:適量
- 黒七味:適量
Directions
- 豆腐、豆乳、茅乃舎だし、味噌、白だし、白胡麻をミキサーにかけ冷や汁を作り、冷凍庫で20分冷やす
- その間、素麺を茹で冷水でしめておく
- 大葉は千切りにする
- 花キュウリは薄切りにして塩で軽く揉み、水で洗った後、水気を切る
- 冷や汁を器に盛り、水気を切った素麺、大葉、きゅうりを盛り付け、白胡麻、黒七味を振りかける