アフガニスタン初の女性バンド、Burka Band。
アフガニスタンはタリバンが支配するずっと前から女性差別や権利軽視が文化として存在し、その根拠がコーランにあるとも言われる。
このバンドのメッセージが、コーランを盾に非理性的行動をとるタリバンへのレジスタンスと言われることがあるが、むしろタリバン以前から存在するアフガニスタンの男達の古い価値観に向けられたもののような気がする。
Post Punk〜New Waveの音像を想起させるバックトラックに「Now we all wear a burka, we don’t know who is who」と惚けた歌詞。
女性は青いブルカを着用すべしという社会通念を逆手に取って、anonymousな存在になるためのツールとして捉え、それを巡る諸々を飄々と風刺するセンスはモダンで爽快。
リリース当時、ドイツで注目を浴びたということだが、今はどうだろうか。
このバンドはまだ活動しているだろうか。