東京でアフガニスタン料理 パオ・キャラヴァンサライ(PAO Caravan Sarai ) @ 東中野

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アフガニスタンは歴史的にイラン、ギリシャ、インド、モンゴルなど様々な勢力の支配下にあり、18世紀以降に独立国家を目指す胎動が始まるが、近代ではイギリスの支配下を受け、冷戦時代には東西の勢力が衝突する地域となった。

20世紀末以降はアルカイダ、タリバンの活動拠点として世界中に知られることになる。

このような複雑な歴史を持つアフガニスタンを外務省海外安全ホームページで確認すると、依然として全土が最高レベル4の退避勧告地域に指定されており、なかなか旅先に選ぶことは難しそうだが、東中野駅からすぐ、山手通りにあるレストラン「パオ・キャラヴァンサライ」では落ち着いた雰囲気の中、食を通してアフガニスタンの文化に触れることができる。

店内は広く、テーブルが見える奥の方は喫煙可、手前の靴を脱いで絨毯の上に座るコーナーは禁煙。

エキゾな店内だが、店員は日本人でメニューも日本語の解説がついていてわかりやすい。

料理、ドリンクとも選択肢が豊富で、アフガン料理を楽しみたい人も、そうでない人も楽しめそうだ。

まず頼んだのはドングリのリキュール。
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一押しはミルク割りとのことだったが、リキュール本体の味に興味があったのでソーダ割りをオーダー。

穀物っぽい味が仄かにする、飲みやすいリキュールだった。

食事の一品目は、羊とトマトとシシトウの鉄鍋焼き、カラヒィ(Karahi)。
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羊のサイコロステーキと、ざっくりとカットしたトマトとシシトウをスパイスで炒めてある。

絶品なのが、羊の柔らかさ。

どういう下処理をしているのか興味をそそられるくらい柔らかい。

スパイスも辛いというわけではなく、食べやすい味だ。

一緒にナンを頼んだが、全体的に小さな穴が沢山空いているので、もっちりした部分と香ばしいサクッとした部分両方あって、食感が面白い。

次にラグマン。
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中央アジア近辺では定番の麺料理だが、地域によってレシピが違うだろう。

ここのラグマンは平打ち中太麺、アルデンテで麺のコシを感じるし、それ自体の味が美味しい。

具材はほぼカラヒィと同じだが、ゴマとパクチーの風味が効いていて、続けて食べても飽きなかった。

イタリアンのボロネーゼソースをエキゾ化したような、不思議な感覚。

非常に美味しくいただいた。

パオ・キャラヴァンサライ
住所:東京都中野区東中野2-25-6
URL;http://www.paoco.jp/caravan/index.html
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