正月三が日が開けると、スーパーの店頭に並ぶ七草。
そのルーツを辿れば、陰陽五行思想をベースとした五節句の一つ「人日(じんじつ)」に行き着く。
「人日」とは、現代では1日相当の仕事量を表現するMD(Man Day)の日本語だが、古代中国の「人日」、一月七日は人を殺めない日に定められ、七種菜羹(7種類の野菜を使ったとろみのあるスープ)を食べていたという。
これが日本に輸入され平安時代からローカライズがスタート、七種菜羹と日本の「若菜摘み」の風習をマッシュアップして誕生したのが七草粥だ。
素朴な味の青菜をあっさりした味付けで食べると心身ともに落ち着く。
ちなみに、セリ、ナズナ、ゴギョウ、ハコベラ、ホトケノザ、スズナ、スズシロが七草と定義されているが、日本中で苦なく手にできるのは物流が発達した現代ならでは。かつては地域によって収穫できるもの、使えるものも異なっていただろう。スーパーで買った七草セットとおせち料理用に買って余っていた八頭で、ポタージュスープを作ってみた。
Ingredients(2 Servings)
- 七草セット:1パック
- ペコロス:2個
- 八頭:150g
- ghee:10g
- 出汁:150cc
- アーモンドミルク:100cc
- 鶏ガラスープの素(粉末):小さじ2
- 胡椒:適量
Directions
- 七草の菜の部分は粗みじんに、すずしろとすずなの実は薄切りにする
- ペコロスは薄切りに、八頭は皮をむき細切りにする
- 鍋にgheeを入れて溶けたところでペコロス、すずしろ、すずなを入れて炒める
- しんなりしたところで八頭、出汁、鶏ガラスープの素(粉末)を加えて煮る
- 八頭が柔らかくなったところでアーモンドミルク、七草の菜の部分を加え再度煮る
- 七草の菜の部分がしんなりしたら、すこし冷ましてミキサーでポタージュ状にする
- 器に移し、胡椒をひく