DonovanのFairytale、Syd BarretやNick Drakeのメローサイド、Acid Folk感が滲んできた頃のBeatles。
トルコのAnkara出身Bülent Ortaçgilの1st Albumは、上述した良質な英国音楽の空気感を真空パックしたような、名盤の風情を漂わせている。
カバーアートも英国トラッド風で、中東〜西アジア的なものを感じさせない。
控えめなヴォーカル、アコースティックギター、鍵盤、ストリングス、フレンチホルンで静かに奏でられる美しき曲の数々。
一方で、ヴォーカルは極めてナチュラルなものの、トルコ語の言葉の余韻から感じられるエキゾ感が独特だ。
美しいメロディーのタイトルトラックで時々日本語に聞こえる箇所もあり、空耳アワーに投稿したらタモリさんに喜んでもらえるか考えながら聴く癖がついてしまった。