創業1844年、日本一古いおでん屋だという「たこ梅」。
織田作之助、池波正太郎、檀一雄など数多くの文化人に愛されたという。
そういう歴史を感じようと、熱燗と一緒に創業からのスタンダードメニューをいただいた。
熱燗は白鹿(兵庫)だったかと。
まず、瀬戸内のタコで作った甘露煮をいただく。
続いてサエズリとコロ。
サエズリとは鯨の舌(写真手前)。ものすごく柔かく、何にも似ていない食感が楽しい。何かに例えるのが難しいなぁ。
コロとは鯨の皮(写真奥)。どんな下拵えをしているかわからないが、ねっとりしていてよく味が沁みている。これも食感が面白い。
店内満席で、おでん鍋から立ち上る暖気が店内に行き渡る。
そんな雰囲気の中カウンターに座って、熱燗をチビチビと飲りながら、おでんを眺めつつ注文するのが楽しい店だった。