アメリカはこれまで7回連続でWorld Cupに出場し、ベスト8が一回、ベスト16に至っては3回を数える北中米の強豪国。
今回は予選敗退していることもあり、むしろ野球やバスケ人気に抑えられているだろうと思い込んでいたが、空港やホテルのバーやカジノに設置してあるモニターはサッカー中心という雰囲気に驚いた。
日本vsコロンビアの試合は米国西海岸時間で朝5時。
日本では、NHKがリリースしたサッカーアプリでリアルタイム観戦できることを確認していたので、これを頼りに早起きをしたのだが、地域制限で利用できない旨メッセージが表示されてしまう。FIFAは地域毎にライセンス契約しており、位置情報で視聴をコントロールしているのだろう。
ならばとアメリカの放送局による同様のアプリがあれば問題ないのではと探してみると、Fox Sportsが放送ライセンスを保有していることがわかり、早速アプリをダウンロードした。
何となく使えそうな雰囲気なのだが、登録の途中で契約しているケーブルテレビのプロバイダを選択する画面が表示され、結局認証情報を埋めることができず使えない。すっかり諦めて断片的にでも試合状況がリアルタイムでわかるようなサイトがないか探すと、フランスのEurosportによる面白いサービスを発見。
サッカーゲームのような画面上に、ボールの位置情報からボールが移動する軌跡が線で表現されるだけでなく、ボールを扱う選手がどういうプレイをしているのかもテキストで表示されるというものだ。
発見した瞬間は感動してしばらく見ていたのだが、コロンビアに点をとられたあたりから徐々にフラストレーションと物足りなさを感じ始めた。そんな中更ににいろいろ探し回ると、フランスのLe Mondeのサイトが面白いことに。
実況テキストがほぼリアルタイム更新されているのだが、合わせて手書きのイラストもアップロードしているのだ。このイラストは日本がコロンビアから点を取られた瞬間を表現したもので何とも味がある。
もうダメだなと観念し、テレビのチャンネルをいじっているとFoxテレビのニュースチャネルやビジネスチャネルが表示された。
もしかしたらスポーツチャネルもあるのではと更にチャネルボタンを押し続けると、ちょうど後半が始まったところでFS1なるチャネルと遭遇。アプリでは視聴制限がかかったFox Sportsの本家本元テレビ版では制約なく普通に視聴できる幸せ!
救われた気分で観戦した初戦は久々に負ける気がしないクオリティで、今後も大いに期待できる嬉しい内容だった。
ちなみに解説者は元アメリカ代表でワールドカップ出場経験を持つAlexi Lalasなどで、サッカー文化がしっかり定着している様子が伺えた。最後の写真はイランがスペインから点を取られた瞬間。ランチ営業中のアイリッシュパブの全てのモニターに表示されていたが、この店の客はあまり興味がなさそうだった。