東山の奥の奥、四条通りからはそのまま向かうことはできない。
三条もしくは五条から大きくまわり込んで到着する将軍塚青龍殿。
山頂の大舞台には、吉岡徳仁氏の作品「Kou An Glass Tea House(光庵 ガラスの茶室)」が展示されている。
期間限定だったところ好評につき展示期間を延長しているという。
澄み切った空気の中で見る透明な茶室は違和感と自然さを同時に感じる不思議な佇まい。
紅葉とのコントラストが美しかった。
茶室の四辺を囲むように吉岡氏代表作のガラスベンチ「Water block」が置かれている。
このような屋外にあり太陽に照らされても熱を帯びず普通に座ることができるそうだ。
熱をスルーするように設計されているという。
前の晩に雨が降ったのでこの日は座れなかったが。
大舞台から眺める景色は清々しい。
また、敷地内の庭園の紅葉も素晴らしかった。
山の奥深い場所なので彩りが一層映えた。
青龍殿を出たあとタクシーがなかなか来ないので五条までジョギングすることにした。
スニーカーと地面が擦れる音、自分の呼吸、木々の葉っぱが風で触れ合う音だけの中、フィトンチットを浴びながら山を駆け下りた。
途中の展望所から見る景色もまた美しかった。