東南アジアや中華圏で広くみられるYong Tau Foo、あるいはYong Tau Foo的なもの。
各地でローカライズされているが、概して野菜、練り物や肉の串物、豆腐をはじめとした具材をスープで茹でて食べるfast foodで、田楽から発展した日本の「おでん」も同じ種類の料理として括れるかもしれない。
日本はアジアの中でも北にあるからか、煮込んで具材を柔らかくしたり、味を染み込ませる方向に発展したが、南側では茹でたものをソースにつけるような食べ方が多いような気がする。
マカオでは好きな具材を選んで茹で、カレーソースをかけて食べるスタイルでMacaneseを代表する一品として知られている。
日本ではそれを「カレーおでん」と命名しているが、ポルトガル語や広東語では何と言うのだろう。このメニューを扱う店はあちこちにあり、特に世界遺産近辺には密集するエリアもある。
夜のSenado Squareの路上ではこれを食べている人が多数いて、カレーのいい香りが漂ってくる。
このあたりには咖哩榮という店が複数店舗展開しており、テイクアウトオンリーの店もあればイートイン可能な店もある。
満員電車のような路上で食べる気にならなかったので、Swatch Shop横の道を入ったところにあるイートインスペースのある店で座って食べることに。
軒先のショーケースから自分で食材をピックアップしてトレーにのせ、お店の人に渡す。
うどんか乾麺を入れるか、スパイシーにするかどうを聞かれるが、麺はいらない、スパイシーでと注文し、空いているテーブルに着く。
きのこ、モツ、湯葉、フィッシュボールの串を2本、計5品で54MOPだった。
案外高いなという印象だが、運ばれきたボウルのサイズが周りと違うことに気づく。周りのテーブルの人たちのボウルは、ミニカップ麺くらいのサイズなのだが、私のは1.5倍カップ麺くらいのサイズだった。
普通は2品20MOPくらいの軽食感覚で食べるものなのかな。ちょっと頼みすぎたかもしれない。
私の選んだ5品の中で、一番気に入ったのは湯葉。カレーソースと絡むのがいい。
フィッシュボールやモツは茹でるよりも煮込んであるほうがいいかな。表面がつるんとしているから、カレーの存在感も薄く感じた。
青菜やパクチーのようなものもあったので、ソースとの絡みを考えると湯葉+野菜のほうが良かったか。いや、湯葉だけをトリプルというのもアリかも。食後にいろいろ考える。
こうやって自分だけのスタンダードを作っていくというのも、この食べ物の面白さなのだろう。
住所:10-12 Tv. de São Domingos, Macau