東アジアの南の方で、小ぶりな牡蠣を大量に使った麺類や粥を食べるのが好きだ。
台北で行った阿川蚵仔麺線は最高だったなぁ。
マカオにもそういう料理を出す店があるようなので、場所を調べ歩いて向かうことにした。
目指すは半島エリアの東南側にある宋玉生公園方面。
海岸まで進めば有名な観音像のあるエリアで、公園沿いの建物は高層ビルが立ち並び、スーツを着たビジネスパーソンも見かける。
清潔感のあるゆったりとした公園とモダンなビルの組み合わせは、お隣の香港や深圳よりもシンガポールのような雰囲気が感じられた。
半島エリアの繁華街からは1.5kmくらい歩いたかな、25℃位あったのでかなり汗をかきながら店に到着。
ランチ時間を外して14時ちょっと前くらいに行ったのだが、店の前にはなんと待ち行列ができていた。
5人位いたがグループだったのだろうか、何故が私の方が先に案内してもらえた。
満席の店内に入ると、店のレジには初老の男性が座り、中年の女性店員が4人きびきびと動き回っている。
客は近辺のオフィス街のビジネスパーソン、特に女性の割合が高い。
財布とスマホだけ持ってオフィスから出てきましたという出で立ちは、日本と同じだなぁ。
世界遺産やカジノ目当ての観光客の行動圏を大きく外れたロケーションにあり完全にローカル食堂という風情で、英語のメニューは無く漢字を解読したり、相席の人が食べているものをメニューを指差したりして教えてもらう。
どうやら麺の種類と具材を選んで注文するスタイルのようだ。
麺は貴刁、河粉、米粉、幼麺、粗麺の5種類ある。
原料で区分すれば、貴刁、河粉、米粉は米ベース、幼麺、粗麺は卵とかんすいベース、
形状で区分すれば米粉と幼麺は細く、貴刁、河粉、粗麺は平打ち、その中でも貴刁はちょっと厚みもある、といった感じだろうか。
私は米粉の麺をチョイスして、具材はもちろん牡蠣をオーダー。
具材は10種類以上あり、周囲の人はミートボールやフィッシュボールを入れている人が多かったかな。
だいぶ汗をかいたので青島ビールで乾きを癒しながら麺を待つ。
店が満員だったので、出てくるまでやや時間がかかったか。それでも10分程だが。サーブされた器の直径は15cm-20cm位だろうか、深さもあるので麺のボリューム感はそこそこある。
透明ながら滋味溢れるスープ、牡蠣の旨味、そしてfried garlic flakesの絶妙なコク。
麺はコシが強く、最後までのびることはない。
牡蠣は20個くらいは入っていたし、最高の一杯だった。
なお、テーブルに置かれていた青唐辛子の酢漬は相当辛い。1〜2本で十分だ(6本も入れてしまった)。
ちなみに一杯30MOP、青島ビールは大きめの瓶で17MOPだったので、合わせて日本円で700円しないくらい。
もしマカオ再訪したいと思う時は、間違いなくこの牡蠣麺が動機の一要素になっているだろう。
これを毎日食べれるビジネスパーソン達を羨ましく思いながら店を後にした。
住所:45 R. de Bruxelas (宋玉生廣場(皇朝)布魯塞爾街45號) , Macau