獺祭一升瓶28000円 マカオの高級スーパー New Yaohan

RenderedContent-862DFFFA-AFC1-4463-87B5-2E11ACC5D4BA世界で最も視聴された日本のドラマと言われる「おしん」。

明治に生まれた女性の壮絶な立志伝だが、同時に昭和生まれの息子が経済利潤追求に明け暮れる姿を対比させ、日本が戦後見失ったものにフォーカスする1983年の作品だ。

当時世界に向け販路を拡大しつつあった伝説のスーパーマーケット、ヤオハンの創業一族がモデルとも言われた。

優れた作品は時に予言書のように未来を言い当てるが、橋田壽賀子の「おしん」は1997年にヤオハンを襲った危機を見通していたようなところがある。

90年代初頭にバブルの象徴である転換社債を大量に発行したが、バブル崩壊で株への転換が進まず想定外規模の償還が必要となり、資金繰りが行き詰まった。

本業は決して悪くなかったが財務戦略の甘さが仇になったのだ。

中華圏でも本業は好調で、上海オープン初日の来店者数は107万人に達しギネス世界記録に登録される程だった。

放映時間中は犯罪が減るといわれる程「おしん」は中国で人気があり、ヤオハンの経営トップは「おしん」の息子としても注目を浴びた。

だが、ビジネスの行く末は「おしん」のエンディングのように希望の光は差さず、結果的には倒産。

各拠点は現地企業に買収されたが、中華圏ではそのブランド力の高さからヤオハンの名前を継承するケースもあったという。

マカオのヤオハンもその一つで澳門旅遊娛樂股份有限公司(Sociedade de Turismo e Diversões de Macau, S.A.)の手に移ったが、New Yaohanとしてマカオ唯一の大型デパートとして今も変わらぬ人気を誇っている。

宿泊したホテルの目と鼻の先にあり、滞在中は毎日7Fのスーパーマーケットフロアに通った。

他のスーパーとは比較にならない高級志向で、陳列棚は日本のもので溢れている。

例えば野菜コーナーは大半が日本産でトマトが2個でなんと54MOP(約700円)。RenderedContent-AE16CE1E-B5FD-4E4F-B1B2-BC71FAFC3F1Eお菓子コーナーも日本メーカーのものが大半だが、とにかく高い。抹茶味のチョコレートが数多く陳列されていた。

北海道のウニは441MOP(約6000円)、RenderedContent-B4F9C7FB-277C-46BE-BE54-76C0DAD34DF7そして日本酒コーナーに獺祭の一升瓶があったのだが、驚きの1990MOP(約28000円)。

日本でも見かけるBelcubeのチーズ、ニュージーランドワインやペリエなどは、日本で買うのと同じような価格感だったので、そうしたものを中心に調達してホテルでつまんでいた。

中国や香港でも日本のものは人気があるが、それはマカオでも変わらなかった。

New Yaohan
住所:Av. Doutor Mário Soares n˚90, Macau(澳門蘇亞利斯博士大馬路90號)
URL:http://www.newyaohan.com/
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