Michelin Guideで香港とマカオは一括りだが、香港の星付は60店を超える一方、マカオは20店弱(2019年版)。
またBib Gourmandでは香港は70店を超える一方、マカオは10店程度だ(前同)。
香港の方が人口も観光客数も多いし、レストランの数や注目の浴び方も違って当然だが、マカオの食文化は星があっても無くても楽しめるユニークさがある。
特に、カジノ客向けの島側の新しい高級レストランではなく、半島側の昔ながらの食堂的な店が面白い。
その中の一つが新英記咖啡麵食で、過去数度にわたりBib Gourmandに選出されており、pork chop bunで名が知られている。
店の場所は紅街市から500m程南下した静かな通り沿い。
pork chop bunはこの店だけに限らず、Macaneseを代表するファストフードの一つ。
マリネした豚肉を焼きパンで挟んだbifanaというB級グルメがポルトガルにあるが、それがルーツではないだろうか。
この店のpork chop bunの特徴は、オーブンではなく炭火で網焼きにしたパンの香ばしさで、熱々の状態でサーブされてくる。表も裏も両面が香ばしく焼かれており、サクッとした食感がジューシーな肉とよくあうのだ。ちょっとした一手間なのだが、これが大きい。
年季の入った店の厨房には若い人が、ホールにはこの店の店主と思われる初老の男性と女性店員が数名、楽しそうに会話している。
長閑な空気感の中、美味しく頂いた。
pork chop bunは2018年12月現在、一つ22MOP。
新英記咖啡麵食(Sun Ying Kei)
住所:住所:Rua. de Alegria 2B (沙梨頭惠愛街)
住所:住所:Rua. de Alegria 2B (沙梨頭惠愛街)