マカオの半島側エリアを歩くと、この地の歴史そのままにポルトガルと中国双方の遺伝子が垣間見れるが、そこにある空気感はやはり中華圏のもの。
かつて長崎で西欧人による西欧文化が栄えたが過ぎ去ってレガシーとなったように、現代マカオにとってのポルトガルも同じだろう。こういう雰囲気を楽しむには、街歩きに勝るものはない。
大通りの一本裏に入ると静か、そして綺麗な色彩の建物が連なる。このあたりが香港や台湾と似ていないところで、思った程雑然としていないところが逆に印象的。
また別の裏通りを歩くと初老の男性達の騒々しい会話と洗牌の音が聞こえてくる。
クローズドでローカルズオンリーといった雰囲気。
また、歩いていて感じるのは日向と日陰の温度の違い。圧倒的に日向が暑く、日陰に移れば別世界の涼しさ。自然と日陰を求めて歩いてしまう。
マカオの半島側のエリアは街全体がこじんまりとして歩きに向いているし、リアルなマカオを感じられる。
豪華絢爛なカジノより、似たり寄ったりの世界遺産を巡るよりも、路地巡りのほうが楽しかった。