Liminalの裏口から出たFlinders Laneの並びにある fusion restaurant。
スターシェフAndrew McConnellの店で、東京、上海、ソウル、香港での食体験からインスピレーションを受けたという。
そういう中で最も影響を受けているのは恐らく日本文化で、カタカナを多用しているのもその表れだろう。
ただ、日本といっても和食を忠実に再現するようなスタイルではなく、あくまでもMelbourneからみたTokyoという感じ。
現地の人にとってはエキゾでヒップなものとして受け止められている雰囲気だが、実際に食べて見ると日本の食文化に対する理解の深さと良い意味での斬新さが感じられる店だった。
カウンターが果てしなく長くテーブルも数えきれない程あるのだが18時頃に行くと店内は既に満席、人気の高さが伺える。
カウンター後ろにあるベンチに座って、sparkling wineを飲ませてもらいながら待つことに。
恐らく30分位待っただろうか、二人用のテーブルが空いて通してもらう。
店内はかなり暗く、メニューを見る時にはスマホのライトで照らす必要がある程に暗い。
目を慣らして近所のテーブルを見るとどうやらコースが人気のようだったが、リストをチェックすると面白そうな料理が多いので、単品で注文することにした。
お通しはかなり深煎りされたpumpkin seeds、苦味と塩味が良い加減だ。ポリポリ齧りながら食事を待つ。
まずはじめに到着したのはsnapper, kombu, daikon, chillioil。19AU$。メニューにはtunaとあったのだが丁度切れているとのことで、snapperで作ってもらうことにした。
軽く茹でたか蒸してあるdaikonの食感、kombuとあるが昆布だしと味噌の出汁、非常に上品な和食だ。
中々良い値段だが、こういう食事をするにはきちんとした和食屋や割烹に行くしかないだろうから、実は手頃感があるのかもしれない。
次にきたのはSydney rock oyster、一つ5AU$。
写真は美味しそうに撮れなかったので掲載しないが、これが最高だった。
オーストラリアの牡蠣の旬は冬ということで、旬にふさわしい大きな身厚の牡蠣。
地元のMarketで見るような小ぶりサイズの3-4倍はありそうだ。
これで一つ5AU$ならかなりお得。日本なら1000円近くするのではないか。
続いてRoast cauliflower, white miso, furikake。18AU$。地元のMarketの八百屋ではcauliflowerの大きさに驚いたが、半分にカット&ローストされた大きなcauliflowerが白味噌ソースの上に置かれ、cauliflowerの断面には大量のフリカケがかかっている。
フリカケの材料は昆布や海苔で滋味深く、一品目同様に味噌と昆布の使い方がとても上手に感じた。
最後にPrawn & chicken dumplings, chilli & vinegar sauceを食べたのだが、これも美味。Fusion感は薄く、Chinese classicという雰囲気の一品だった。これも写真は無し。
この他にもmiso icecreamや和素材を使った面白そうなsignature menuが色々とあるらしい。
機会があればまた行きたいが、今のところ生憎Melbourneにしか店が無いとのことだ。