少し曖昧だが、昔「コーネリアスの惑星見学」という本の中で、Prince作品のRemasterに関する雑談を読んだ憶えがある。
音質面でもうちょっと、いったような話だったような。
確かにPrinceは夜中に飛び起き細かいことは気にせずレコーディングしたりするので最高の音質とは言い難いものもあるし、デモをそのままリリースすることもあるし、CD化された際に音がしょぼくなっているものもある。
惑星見学当時のCorneliusはRemakeやRebuildに近い作風で様々なアーティストのRemixを手がけ始めていたので、Remasterというよりも、Cornelius自身がPrinceのRe○○○○をやってみると面白いんじゃないかと思った。
なんとなくずっとそれが引っかかっていたのか、Princeが天に召された後にふと思い出したりした。
最近、デンマークのLISSという10代のバンドを聴いている。
なんというか初期のPrinceのような甘酸っぱさを感じさせるバンドだ。
2ndアルバムに入っている’It’s Gonna Be Lonely’のような感覚。
また、シンセの音色やエフェクト、音の隙間の作り方が何となくScritti Polittiというか、もっというとCorneliusのSensuous的というか。
そういう意味でLISSは、私の中でPrinceとCorneliusを結びつける面白い存在。
CorneliusがPrinceのRemixをやったら・・という妄想が、パッと現実世界化したような感覚に近い。
このLISSというバンドを知ったのは、サンフランシスコのレコードショップ’Amoeba Music’のウェブサイトの’What’s In My Bag?’というコーナー。
Amoeba Music ‘What’s In My Bag?’
アーティスト、レコードオタク、この店の店員さんがレコードバッグに入っているレコードを紹介するといった内容で、既に500人以上のレコード紹介ムービーがストックされている。
そこに最近Corneliusのムービーがアップされて、彼の最近のお気に入りとしてLISSが紹介されていたのだった。
小山田氏は自分の息子さんからこのバンドを教えてもらったらしい。
小山田家からいい情報を教えていただいた。
そのうちLISSがCorneliusにRemixを依頼したら面白そうだ。聴いてみたい。