シンガポールは故リー・クアンユー元大統領の明確なヴィジョンと統制のもとで世界でも類を見ない先進国家となった。
徹底した統制を敷く国家運営スタイルは「明るい北朝鮮」、「死刑のないディスニーランド」などと揶揄される程だ。
そんなシンガポールだが、もともとは漢民族がマレーシアから独立して作った国で、淡路島程の狭い国土に東京23区の凡そ半分の約500万人が暮らしている。
人口密度は世界第二位、そのため地価は高騰する一方だが、限られた土地のポテンシャルを最大限活かそうと、風水の思想に基づいて都市計画や建設が行われることが多々あるという。
今回宿泊したThe Ritz-Carlton Millenia Singaporeも八角形の窓、六角形のオブジェやエントランスホールの窓など、代表的な風水的モチーフがあちこちに散りばめられていた。
また宿泊した部屋からは、究極の風水思想で建設されたMarina Bay Sandsを一望。
Marina Bay Sandsは地下のCasinoで有名だが、建物のアーキテクチャや様々な設備はCasinoの収益最大化を狙い設計されたと言われている。
例えばRain Oculus。
風水では絶えず動く水は富をもたらすと言われるが、その定説を具現化するように、ボウル型のAtriumの天井に吸い込まれてくる水はショッピングモールのCanalに注がれ、その水流はCasinoに繋がっていく。
また、水ということで言えば、Marina Bay Sandsを象徴する屋上のSky Parkは水の気を持つ三日月がモチーフで、絶景のInfinity Poolがあることでも有名だ。
このあたりは序の口で、ありとあらゆるところに風水思想が反映されているらしいので、一つ一つ読み解くのも面白いだろう。
The Ritz-Carlton Millenia Singapore
住所:7 Raffles Avenue, Singapore
URL:http://www.ritzcarlton.com/jp/hotels/singapore
住所:7 Raffles Avenue, Singapore
URL:http://www.ritzcarlton.com/jp/hotels/singapore