タリンの旧市街から少し歩いてBaltic Stationに向かう。
エストニア国内を結ぶ鉄道Elron、ロシアと繋がる路線を持つGoRail、バス、トラム、タクシーの発着場所など駅としての機能に加え、飲食街、ショッピング街も続々と整備され複合施設としても充実を図っているようだ。
そのBaltic Stationの9番線の奥のほうに、Balti Jaama Turgという大きなショッピングモールがあり、特に1Fの食料品フロアは見応えがある。新鮮な野菜や肉を売る店、オーガニック食材店等が大きなスペースの端から端まで並んでおり、独特の活気に溢れていた。
フードコートも充実しており、ファストフードの他にもインド料理、ラーメンと寿司のTokumaruもある。
ここで興味を惹かれたのは養蜂が盛んなバルト三国の名産品、Bee products。
様々な種類の蜂蜜が並ぶ中、ビーポーレン(Bee Pollen)とビーブレッド(Bee Bread)が目に入る。
ビーポーレンは蜂が花から持ち帰ってきた花粉のことで、エストニア語ではÕietolmという。ビーポーレンは古代エジプト、ギリシャ時代から珍重されてきた自然界で最も完璧なスーパーフードだ。
ビタミンや多数の必須アミノ酸から構成されるアルカリ性食品で、貧血、便秘、大腸炎、副鼻 腔炎、喘息、気管支炎などに効用があるだけでなく、体を強くして寿命を延ばすとも言われる。
蜂が花から集めた花粉を自身が分泌する酵素で固形化し、羽や足に付けて巣に持ち帰ってきた際、巣の入口に仕掛けた収集用の網を使って蜂の体から分離、収集する。
日本では貴重品として100gで2000円以上はする場合が多いが、ここでは何と2€。
そして、ビーブレッドはビーポーレンを更に強力にしたウルトラスーパーフード。エストニア語ではSuirという。
ビーポーレンは蜂が巣に持ち帰ってきたところで収集されるが、ビーブレッドはハニカムの中に押し込まれたビーポーレンが、蜂蜜、プロポリスと一体となり発酵したもので、ビーポーレンの数倍の栄養素を含んでいるという。
日本ではほとんど見かけることはないが、これが100gで5€。
あまりの安さに嬉しくなって土産に買ったが、エストニアにはこの他にも様々なBee Productsがある。
スーパーフードに興味を持つ人は是非あちこちリサーチしてみるとよいだろう。