複雑な歴史を持つバルセロナは、かつて要塞だった場所が幾つかある。
カルメル要塞は20世紀スペイン内戦時にファシスト勢力からの攻撃を逃れるためのものだった。
今ではその眺望の良さから有名なデートスポットになっている。
シウタデリャ公園も、もともとは要塞だった。
スペイン王位継承戦争に敗れたカタルーニャは自治権を取り上げられ、カタルーニャ語を禁止され、幽閉された。
その幽閉を目的に作られたのがシウタデリャ要塞だった。
そして要塞建設のために強制撤去させられた住民向けに、バルセロナ港の一部を埋め立て造成してできたのがバルセロネータ(La Barceloneta)だ。
今ではシウタデリャ公園は憩いの場に変わり、バルセロネータ海岸はヨーロッパ各地から人が集まる有数のビーチエリアになっている。
どの場所も複雑な歴史を持つが、逆に、ポジティブに再生し続けるバルセロナを代表する場所と言えるのかもしれない。
シャワーも無料だし、レストランやバルも近辺にたくさんあるし、市街まで歩いて10分程度だし、とても使い勝手の良いビーチだった。
人気があるのが良くわかった。