Casa Batllóを手がけた後、数年かけて実業家Milà氏の邸宅として建設された。
Casa Batllóと同様に曲線を多用したガウディの設計は評判が悪かったという。
賃貸に出された当時は借り手がつかず、将来三世代にわたって値上げをしないことを条件に入居者を増やした。
現在もその契約内容が有効で、4世帯が月額家賃1200ユーロで生活しているという。
電気、ガス、水道といったライフラインはどうなっているのだろうか。
Casa BatllóのようにVRの仕掛けはないが、ガウディの設計の考え方に理解を深めるための展示物を見学することができる。
例えば、曲線構造をモデリングするための手法、Funikura。
重みのある紐を逆さ吊りにし、その天地を逆転させた在り方が最も安定した力学構造を持つといった考え方だ。
また、自然界の様々な要素からデザインやアーキテクチャを学ぶといった態度は、展示物はもとより建造物そのものからも感じとれる。
屋上が面白いということで見学したが、夏の日中は日差しが強すぎて、空間を楽しむ余裕は正直なかった。
夏なら夜、日中なら別の季節に来るのが良いかもしれない。
Casa Batllóと同様、こちらもオンラインでチケットの手続きが可能。
旅の貴重な時間を無駄にしないためにも、事前購入を勧める。