オープンしてちょうど1年位の京都中華の新店。
かつて北大路にあり閉店した鳳舞を巣立った料理人達が、自分のお店を出し始めており、このお店のその一つらしい。
閉店が21:30と食べログには書いてあったのだが、私が行った日曜日はラストオーダー20:00、閉店20:30ということで、ラストオーダー5分前にギリギリ滑り込んだ格好となった。この日だけだったのかな。
タクシーで行って良かった。
河原町から歩くと30分以上かかる場所にあるから。
ラストオーダーとほぼ同時に、酢豚と春巻とビールをオーダー。
酢豚はほぼ透明の甘酢餡に豚肉、パイナップル、キュウリ、ライチが入っている。
こんな爽やかな色合いの酢豚は初めて見た。
普通の酢豚はパイナップルがアクセントとして扱われると思うが、ここの酢豚ではもっともベーシックな存在。
パイナップルを凌ぐインパクトのキュウリやライチは、色合いだけでなく味の役割としても、豚肉と餡と絶妙なマッチング。
豚肉自体の食感も非常に柔らかく面白いものだった。
高度な独創性を感じつつ完食。
そして春巻、こちらも他では食べることのできない味。
普通の春巻は全長10cm前後だと思うが、ここの春巻は全長30-40cmのものを1本揚げて、それを5cm位に切って出してくれる。
切りやすくなるように皮はパリっと揚がっている。
また、普通の春巻は具材を炒めた後に水溶き片栗粉などで纏めて餡を作るが、ここの春巻きはそれをしていないのではと思われる。解体するとパラパラと分離していくのだ。
具材も変わっていて、私が確認したところでは、えのきを小さく刻んだもの、小さく切った椎茸や海老、そして切っていないニラかな?が一本だけ筋を作るように巻き込まれている。
えのきの食感がタケノコのようで?ようでなくて?、独特。
からしや酢醤油をつけて食べて見たが、何もつけずに食べるのがもっとも美味しい。
具材が餡状になっていないので、さっぱりと食べられる。
今まで食べた春巻の中で一番美味しかった。
カルチャーショックを受けたと言っても差し支えないインパクトだった。
住所:京都府京都市上京区新町通中立売下ル仕丁町327-7 京都ブライトンホテル北側