産業革命をヨーロッパの中でも早々に完了させ、都市計画に基づき街づくりを進めた19世紀のバルセロナ。
カタルーニャ版アールヌーボと言われるモデルニズモの建築家達が大いに活躍した時代だ。
グラシア通りには、モデルニズモ建築三大巨匠と言われるルイス・ドメネク・イ・モンタネー(Lluís Domènech i Montaner)、ジュゼップ・プッチ・イ・カダファルク(Josep Puig i Cadafalch)、アントニ・ガウディ(Antoni Plàcid Guillem Gaudí) の作品が並ぶ場所があり、’不和のリンゴ’と呼ばれている。
周囲を道で囲まれた街区ブロックをスペイン語でマンサナといいリンゴの意味も持つこと、建築物が不均等に並んでいたことからそのように名付けられたらしい。
日本の伝説的なドラマで’ふぞろいの林檎たち’というのがあるが、ここからサンプリングしたのだろうか。
その’不和のリンゴ’の右側に建つのが、ガウディが既存の建造物をリフォームしたカサ・バトリョ(Casa Batlló)だ。
曲線を多用した全体設計、彩光とのバランスを意識したステンドグラスやタイル使いなどにガウディらしさを感じる。
入場時に貸与されるタブレットは単なる音声ガイダンス機ではなく、バーチャルリアリティ機能が実装されている。
タブレットのカメラを向けた先の画像に、当時の家具やカーペットやタイルがレンダリングされディスプレイに映し出されたりする。
カメラを向ける位置や角度を動かせば、家具やカーペットの見え方もそれに応じて自然に変わる。
私達は事前にオンラインで入場チケットの購入を済ませていたのですぐ入場できたが、当日券の場合は非常に長く待たされているようだった。
旅の貴重な時間を無駄使いしないためにも、オンラインでの事前チケット購入をオススメする。