藤原ヒロシ / First Class Lounge At Celux (2006)

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約10年前のBrutusで世界中の空港を特集した企画があった。

CDが付録になっていて、「NARITA INTERNATIONAL AIRPORT OFFICIAL SOUNDTRACK」とある。

当時、成田空港第一ターミナルのグランドオープンにあわせて、成田国際空港と表参道全域のコラボ企画があり、その流れで作られたものかもしれない。

内容は藤原ヒロシの「Classic Dub Classics」を大沢伸一+上村正俊(OFF THE ROCKERS)がMixしたものになっている。

Debussyの’Reverie’、Ravelの’Piano Concerto’、Beethovenの’Pathetique’のリズムトラックをエディットし、離陸音や搭乗案内アナウンスのサンプリング、スクラッチを交え繋いだ16分30秒のDJ Mix。

原曲の雰囲気が尊重されていて聴きやすい。

当時の企画では、表参道LOUIS VUITTONの上にあるサロン’Celux’がファーストクラスのラウンジになって、そこで流されていたという。

クラシック音楽をそれ以外のジャンルで再構築したりサンプリングしているものは多数あるが、’Natural Born Dub’から続く藤原ヒロシのクラシックの解釈は、アカデミックな雰囲気がしないところが良い。

かけっぱなしにしておける気楽さが心地良い。

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