中国のレトロな定食屋か、昭和の中華料理屋か、これを再構築した現代的な日本の餃子屋か。
懐かしいような、新しいような不思議な雰囲気。
メニューも含め独特の美意識に貫かれた他にないお店だ。
ミシュラン2016にも名を連ねた。
店名の通り餃子がメインだが、様々な一品料理もある。
カウンターでは餃子定食を食べている人が殆どだった。
餃子は、鶏肉ベースの白菜&生姜、パクチー&キュウリ、
豚肉ベースの大根&ザーサイ、カレー風味&人参、
の合計4種類で水餃子のみ。
私はパクチー&キュウリとカレー風味&人参をオーダーした。
餃子の皮は、殻ごと粉末にした有機ハトムギ配合のもので、薄紫とグレーがミックスしたような色合い。
厚みがあり噛み応えがある。
パクチー&キュウリは、温められたことでパクチーの香りがたっており鼻を抜ける。
パクチーやスパイスをペーストにしたオリジナルのタレ’味の要’とよく合う。
カレー風味&人参は、存在感のあるカレー粉と人参のシャキシャキした歯触りが印象的。
餃子自体に味があるので、そのままで食べるのが一番合っていたと思う。
飲み物は白酒ハイボール。
白酒は中国版の透明な焼酎だ。
グラスを透かすとちょっと色がついていて、どうやらお店でひと手間かけているらしい。
強めの酒の香りで、ゴクゴクというより一口ずつゆっくり飲む感じ。
餃子の先入観を持たずに食べてみると、新しい発見のある店だと思う。