スペインやイギリスといった支配国との戦い、アメリカのヘッジファンドとの攻防、腐敗した内政。
時に敗戦を経験し、時にデフォルトを重ねながらも、悲壮感を漂わせることなく乗り越えてきたアルゼンチン。
ラテンアメリカ全体に言えることらしいが、逆境での発想方法やメンタリティが日本のそれと違うのだという。
例えば、日本では金がないから結婚できないというが、ラテンアメリカでは金がないから二人の所得で暮らせるために結婚するとか。
その発想やメンタリティを育む食事はどんなものだろう。
アルゼンチンの場合、食文化は肉食中心だそうだ。
一人当たりの消費量は世界トップ10の常連。
そのアルゼンチンのソウルフード、独特のチョリソーをパンで挟む「チョリパン」が看板メニューのお店が代々木上原にある。
スパイスよりもハーブが大量に入った極太チョリソーを縦半分にカットして熱々にグリル。
パンは多くのカフェやレストランへ卸す峰屋製で、軽く炙って供される。
私はフリートッピングできるメニューをオーダーしたので、
チョリソーの上に「チミチュリ(Chimichurri)」、横に「サルサ・クリオージャ・ソース(Salsa Criolla)」、「いつこさんのソース(Salsa de Itsuko)」、ソースの上に「炒めタマネギ(Cebolla Fritas)」、
もう片方のパンに、「プロベンサルソース(Provenzal)」、「ネギマヨネーズ(Verdeo Mayonesa)」を塗り、「レタス(Lechuga)」を乗せ二つのパンを合体させた。
そのあと適宜ケチャップ、マスタードをあと乗せ。
カジュアルかつシンプルだが、分かりやすい美味しさでボリュームも満点。
先日行った際は、アルゼンチンビールが欠品していたのでデンマークのMikkeller Deceptionを飲んだ。
通常ならQuilmesが飲めるはず(写真は以前訪問した際のもの)。