かつて草原で牧畜を営む遊牧民を意味した「ノマド(Nomad)」。
ドゥールズ=ガタリによって創造性と移動の関係に新たな解釈を与える言葉として抽象化されたが、現在の日本ではオフィスワークの新しい形態など極めて限定的に使われるようになった。
一方、モンゴルではかつての遊牧民のまま生活し続ける人たちが沢山いるらしい。
日本の4倍の土地に300万人しかいない国、モンゴル。
茨城県の人口と同じくらいだ。
21世紀の今でも、人口の半分が移動式住居「ゲル」を使って生活しているというから驚きだ。
いつか一度行ってみたいと思う。
World Breakfast Allayのメニューが、9月からモンゴルの朝食になった。
朝のジョギング終わりに立ち寄った。ドリンクは、冷たいミルクティ「スーテーツァイ」。
脱脂乳がベースになっているのだろう、とてもサラサラしている。
そしてうっすら塩味がするが嫌な感じは全くせず、懐かしい味に感じた。
ガムシロップを入れるとコンデンスミルクのような味に様変わり。
お茶うけに「アーロール」というドライチーズが供された。
こういうお菓子が日本のものであったと思うが思い出せなかった。。。
そして、プレート。
2種類の粉物は、薄焼きパンの「ガンビル」、モチモチの捻りパン「ボルツォグ」。
「ショル」というラム肉のスープ(写真には写っていない)につけたり、ウルムという濃厚なクリームにつけたり、ハムを乗せたりして食べた。
こげ茶色をしたキューブ状のものは、塩茹でした骨つきラム肉。
肉はホロホロと柔らかいが、大半が骨なのでかぶりついて食べた。
「トムスニーサラート」はソ連から入って定着したポテトサラダ。
日本のポテトサラダと全く同じである。
モンゴルで収穫される果実「チャツルガン」の甘酸っぱいソースがかかったヨーグルト「タラグ」。
脱脂乳を発酵させて作るヨーグルトで、これが一番気に入ったかな。
乳製品と羊肉中心に、ここまで作れるのは新鮮だった。
牧畜を営む遊牧民は、土地を痛める野菜は作らないという。
そうだとすれば「ノマド(Nomad)」とは自然環境と一体となって生きるエコシステムのような側面もあるのかな、と感じる。