朝早い時間に空港に到着したが、前夜から半日以上食事をしていなかったこともあり空腹感がマックスに。
朝食をとるために阿川蚵仔麺線へ向かった。
阿川蚵仔麺線は朝7時台から営業しているテーブルが数卓のこじんまりした麺線の店だ。
店頭の女性が大きな鍋から手際よく椀に麺線や牡蠣やモツを盛る様はテキパキとして爽快。
オーダーをとる女性は店頭の女性と連携よく、どんどん客をさばいていく。
トッピングを牡蠣とモツのハーフ&ハーフにするのが最も人気があるようだが、今日、ここには牡蠣を使ったメニューを制覇するために来た。
台湾の牡蠣は小ぶりなものの、この店ではどのメニューでもたっぷりと盛ってくれるらしい。
まずはフラッグシップメニューの全蚵仔麺線、60台湾ドル。直径十数cm程の小ぶりな椀いっぱいに盛り付けられた牡蠣の数はなんと10個。
とろみがついた鰹出汁のあっさりした優しい味は胃に優しく朝食にピッタリだ。
伸びきった素麺のような食感を想像して口に運んだ煮込まれた麺は、思いのほか歯ざわりがあり意外だった。原材料は何を使っているのかな。
コリアンダーが良いアクセントになっている。
続いては蚵仔仁湯、60台湾ドル。薄味のスープに大量の牡蠣、生姜の風味、台湾バジルの香りがたちのぼる爽やかな一品。
全蚵仔麺線に比べてスープが淡白なため、牡蠣の旨味がダイレクトに伝わってくる。
これもなかなかの味ではないか。
最後の一皿は乾蚵仔、80台湾ドル。事前のリサーチではノーマークだったのだが、隣のテーブルでオーダーしていたのを見てつられて注文してしまった。
これも沢山の牡蠣が盛られてくるのだが、絶品の醤油だれと台湾バジルのマッチングが最高だ。
ビールがあれば間違いなく注文してしまいそうだが、この店には残念ながらアルコールは置いていない。
結局、8つしかないメニューのうち3つを制覇、食べた牡蠣の総数は30個を超えたが、椀のサイズが小さく満腹で苦しくならない分量感が良い。
さらに驚くことにこの3品で200台湾ドル、日本円で800円もしないのだ。
台北を訪問したら必ず足を運びたいと思える程の素晴らしい店だった。