ここに展示されている作品や資料を見ていると、宇宙があるという認識や宇宙人的なモチーフはかなり昔からさほど変わっていないのだと感じる。
時空を超えて、共通した特性を持つストーリーがベースにあるというか。
ユングのいう集合的無意識的というか。
一方で、最近では仏教的宇宙観と量子力学の類似点が見い出され始めたりしている。
これまで相容れなかった非科学と科学の世界が、実は同根同軸という可能性も。
曼荼羅の掛け軸を見ながら、そんなことを考えたりもしたが、意外と感動したのは、1000年も経過しているのに色鮮やかな金や赤の絵の具が殆ど劣化していなかったこと。
科学的な叡智がこうした当時の絵の具にも組み込まれていたのだろうか。
話題を集めたチームラボの作品「追われるカラス、追うカラスも追われるカラス、そして衝突して咲いていく – Light in Space」からは、アイデアで止まることなく、複雑なプログラミングに取り組み、大掛かりでありながらオーディエンスにストレスを与えない実行環境を作り上げ、一つの展示物として纏め上げる実行力に感心。
手塚治の「火の鳥」を思い出したりも。
2017年の今、既に個人が宇宙旅行できる時代に突入している。
今後、宇宙旅行が当たり前になる時代が確実に到来するだろうし、永住する人も出てくるだろう。
そういう時代に宇宙をモチーフにしたアートは、どんなものに変わっていくのだろうか。
もう終わってしまった展覧会だが様々な思いが脳裏をよぎり大いに刺激を受けた。
素晴らしいキュレーションだったと思う。
森美術館
住所:東京都港区六本木6-10-1 六本木ヒルズ森タワー 53F
URL1;http://www.mori.art.museum/jp/index.html
URL2;http://www.mori.art.museum/contents/universe_art/
住所:東京都港区六本木6-10-1 六本木ヒルズ森タワー 53F
URL1;http://www.mori.art.museum/jp/index.html
URL2;http://www.mori.art.museum/contents/universe_art/