今年の8月に、近所の松屋がリニューアルオープンした。
松屋には帰宅が遅くなった時に立ち寄って、ビールの中瓶と牛皿、単品のおかずをオーダーすることが多い。
ライスは抜いて、ビールでつまむ感覚だ。
カウンターをキビキビと動く店員さんに券を渡して席に座ると、すぐにキンキンに冷えたビール瓶とコップが出てきて、ビールを流し込みながら牛皿やおかずが出てくるのを待つというのが、疲れ切った1日の終わりに相応しい、何とも気分の良い時間なのだ。
居酒屋に入らなくても、一人で1000円以内でこういう過ごし方ができるは、近所ではこの店だけ。
・・・だったのだが、リニューアルして勝手が変わった。
発券すると店の奥にあるディスプレイの待ち行列に追加され、自分が呼ばれるのを待つ。
自分の番号が呼ばれたら、店の奥の受け渡し場所に注文したものを取りに行く。この変更で、ビールも食べ物も一緒に扱われるようになり、ビールの出てくるタイミングが食事の出てくるタイミングに引きずられるようになってしまった。
しかも、システム化されたことで店員さんの頭数が減っているのだろうか、以前に比べオペレーションも時間がかかっているようにも感じる。
待ちくたびれてゲンナリした頃に自分の番号が呼ばれ、ビールでクールダウンする爽快さも半減だ。
中瓶だけでなく、安価なグラスビールもメニューに加わったので悪いことばかりではないのだが、むしろビールを飲みたいと思う人は減ってしまうのではなかろうか。
効率化を狙うなら、いっそのこと飲み物はセルフ方式か自動販売機にしてしまえばいいのに。