宿泊したホテルのちょうど目の前にあった創業1961年の老舗、Solmar。
ホテルのスタッフに教えてもらい行ってみることに。
この店は開店から閉店まで通しで営業している。
昼食を抜いて腹の空いた16時過ぎに入店したところ、客は2組だけと空いていた。
メニューを見るとオーセンティックなポルトガル料理もあれば、Macaneseもちらほらとある。
ウェイターと会話すると、African Chickenはこの店のspecialityの一つということで注文することに。
量が多そうなのだが1/2との表記があるので、きっとハーフサイズということだろう、一人で食べるのだからこれで十分だ。
サイドオーダーメニューからパンを一緒に注文しようとすると、アフリカンチキンには一緒にパンがついているというので、追加注文は取りやめた。
ウェイターの髪型や制服はピシっと決まっているし応対も良いので行き届いた店だと感心しながらビールを注文すると、Macau Beerはマカオに来てから最も高い35MOP。
値段には理由があるのだ。
ビールを飲みながら待っていると程なく料理が到着。サーブされた皿に盛られたチキンの量に驚いた。
写真では表現しづらいのだが、breast、wing、thigh、drumだろうか、ケンタッキーフライドチキンのサイズを一回り大きくした位のものが4ピース、その上に大きなジャガイモが盛られている。
自分はハーフポーションを頼んだので何かの間違えではないかと伝えると、1/2というのはそういう意味ではなく一羽の半分相当ということらしい。
ちゃんと確認しなかったのは自分の落ち度だし食べきれる自信がないまま食べ始めた。
肉は柔らかく、皮はトロトロ、その上に惜しげも無くかけられているソースはスパイシーではあるがホットではないので、食べる人を選ばないだろう。
一説によればアフリカンチキンはVasco da GamaがMozambiqueで食べたスパイシーなチキン料理が、航海先のIndia、Malacca、Chinaの現地特産物や料理法で再解釈され続け到達したcreole料理だ。
世界は時空を超えたリミックスの産物だと感慨に耽りつつも、鶏肉との格闘は続く。
量が量なだけに味に飽きてくるので、付け合せのオリーブとピクルスが結構有難い存在であることに気付く。
半分位まで食べ進めていくと、骨を取り除いていけば可食部は案外少なく完食できるぞと気持ちを立て直し、一気に食べ切った。
最後は残ったソースをパンにつける余裕も生まれてきた。
これがまた、美味しい。
私が食べている間に数組の客が入店してきたが、日本人率が高かった。
あちこちで紹介されているのかな。