赤羽橋にあるプリンスパークタワー東京は地下にconvention hallやmeeting roomが整っており、入れ替わり立ち代わり様々なカンファレンスが開催され大勢の人が集う。
私もよく足を運ぶのだが、いざランチを食べようとすると案外店が少なく不便さを感じながら過ごすこともある。
多少時間が確保できるなら、あれこれ選べる場所まで足を運ぶのも一案で、ホテルから比較的近いのは芝公園・大門方面、穴場は東麻布方面だが、もう少し歩いても問題無いなら三田エリアが結構面白い。
慶応大学の学生街だし、NEC本社等もありビジネスパーソンもそこそこいる土地柄、特に慶應仲通り商店街のランチの競い合いは熾烈で、各店集客に工夫を凝らしているのを回って見るだけでも楽しい。
そんな中で最も人気のある店の一つが、焼肉屋のホルモンまさる。
ネットの情報、店の看板や張り紙各々でランチの締め時間が13:00、14:00、14:30と異なって記載されているし、通し営業の情報もあればそうでない情報もある。
少し余裕をみて開店間も無い時間に到着したのだが、店内は既に満席で店外にも５人程行列ができていた。
満席直後だったからか入店までしばらく時間がかかったが、席に着いてみると店側の仕事のスピードは速い。客が肉を焼くのに時間がかかるということだろう。
店の看板や店内メニューなどの情報を見る限り、限定数食の牛鍋定食、ホルモン定食などいろいろあるのだが、店員さんに聞くと焼肉定食しかないとのことでそれを注文した。
初めにサラダ、続いて汁物とライスが運ばれた後、程なく肉がサーブされた。
大きなステンレスの皿の上にみっちり敷きつめられた上質な肉は迫力満点で、これが980円の定食でいいのという気持ちになるが、食べれば更にその柔らかさとジューシーさに驚かされる。
このレベルの肉がこの量でこの値段、全国広しといえど中々競える店は無いだろう。
テーブルで隣り合わせになった人は焼いた肉を生卵に浸けて食べていたが、確かにこの肉質はすき焼きレベルと言っても遜色無いし、食べ方をそれ風にしても良く合いそう。
肉を焼くのに多少時間がかかるが食べている時間はあっという間、満足感と共に店を出ると行列が更に延びていた。
並ぶ価値がある、実際に食べてみればその理由がよく理解できる、そんな店だ。
ちなみにランチビールも良心的なプライシングで200円。
